実例:週次レポートの裏側|セクターの地図(sectormap.jp)のしくみ

コース6 API編 13 / 13・読む時間 約9分・最終確認日

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このレッスンの要点

  • 実例のサイトも、この講座と同じ「数字はプログラム、文章は Claude、公開は人」の分け方で動いています
  • Claude の案には出典をつけ、人が出典と照らして確かめます。出典は確認用のメールにだけ載せ、サイトには出しません
  • おかしいときは止まり、止まったことがメールで届きます。人が押さなければ、何も公開されません

どんなサイトか

セクターの地図(sectormap.jp)は、日本と米国の株の業種(セクター)ごとの動きをまとめているサイトです。毎週、その週によく動いた業種と、あまり動かなかった業種を、グラフと短いコメントで紹介する「今週のセクター」を出しています。

このしくみは、この講座で学んだ部品の組み合わせでできています。題材は株ですが、猫のランキングと同じ形です。

工程猫のランキング今週のセクター
集めるアクセス数の CSV業種ごとの週の終わりの値
計算する上位5本と順位の上がり下がり上がった3業種・下がった3業種と、グラフの棒の長さ
書くClaude が紹介文Claude がコメントの案(出典つき)
公開する人が「公開」を押す人が「週次を公開」を押す
部品の名前は少しちがっても、流れは同じです。

毎週の流れ

運営する人の作業は、土曜にスマホの GitHub のアプリで「週次の案」のボタンを押し、届いたメールを読んで、よければ「週次を公開」を押すだけです。パソコンを開かなくても進められるようにしてあります。

1 押す「週次の案」(手で動かすワークフロー)
2 自動値を取る → 順位とグラフ → 下書き(draft: true)
3 自動Claude がコメントの案を出典つきで書く → 確認用のメール
4 人メールで案と出典を読み、確認用のページも見て、よければ「週次を公開」
5 自動draft を外して公開 → メールの配信を予約 →「公開しました」
4で押さなければ、何も公開されません。直したいところは、スマホのブラウザで下書きのファイルを直してから押します。メールは、レッスン11では「下書きまで」を自動にしましたが、このサイトでは「週次を公開」を押すことを、メールの確認もかねる合図にして、配信の予約まで進めています。

まちがいを外に出さない工夫

このサイトで大事にしているのは、「数字はプログラム」「事実は人が出典で確かめる」「おかしいときは止まる」の3つです。

工夫中身
数字はプログラム順位とグラフはプログラムが作る。サイトに出すのは順位と矢印だけで、細かい割合の数字は出さない
出典つきの案Claude のコメントの案には出典をつける。出典は確認用のメールにだけ載せ、人が照らして確かめる
止まる条件値がまだ確定していない、前の週の値が見つからない、などのときは止まる
止まったら知らせる「【止まりました】」のメールが、理由とログのリンクつきで届く
試しのボタン保存も公開もせずに、できあがりだけを見られる「テスト」がある
どれも、この講座のレッスン6〜12で作った部品の考え方そのままです。

残すもの・残さないもの

このサイトでは、取ってきた元の値はリポジトリに保存せず、計算した結果(順位とグラフ)だけを残しています。何を残し、何を残さないかを決めておくと、データの扱いで迷いません。APIキーなどの秘密の値は、GitHub の Secrets か、git に入らない手元のファイルに入れていて、リポジトリのファイルにも説明書きにも書いていません。

残すもの
・公開した記事のファイル
・順位・グラフの画像
・しくみの説明書き
残さないもの
・APIキーなどの秘密の値
・取ってきた元の値(必要なぶんだけ手元や一時的な保管に)
AI のモデルも設定で替えられるようにしてあり、質が足りなければ上のモデルに替えます(レッスン7・12)。

自分のしくみを作ったら、最後に「毎週の流れ」の説明書きを残しておきましょう。何か月かたって止まったときに、自分を助けてくれます。

よくある勘違い

「仕事で使うしくみは、むずかしい技術でできている」わけではありません

特別な道具がないと作れない
実例のしくみも、この講座で学んだ部品の組み合わせです
小さな部品を、決まった順につなぐ
集める・計算する・書く・確かめる・人が押す。それぞれは、Claude Code に頼んで作れる大きさです

やってみよう

  1. 下の「毎週の流れ」の図を見て、1〜5がレッスン6〜12のどの部品にあたるかを1つずつ書きこみます
  2. 自分の題材(猫のランキングなど)で、「止める条件」を3つ書き出します
  3. 下の依頼文を Claude Code に送って、自分のしくみの説明書き(README)を作ってもらいます
自分のしくみの説明書きを作ってもらう依頼文(Claude Code に)このリポジトリの週間ランキングの自動化について、README に「毎週の流れ」の節を作って。だれが(プログラム・Claude・人)何をするか、どこで止まるか、止まったときに何が届いて、どうやり直すか、を順番に書いて。APIキーや Secrets の値、データの取得元の細かい URL は書かないで

確認問題

Q1. 実例のサイトで、Claude の案の出典はどこに載せている?
Q2. 実例のしくみで、公開されるのはどんなとき?
今日の練習

自分のしくみに「テストのボタン(保存も公開もせずに、できあがりだけ見る)」があると便利な場面を考えてみましょう。

この記事の用語

コース6 API編の目次

  1. 1APIとは?アプリ版との違い
  2. 2APIキーの作り方と守り方
  3. 3料金の考え方と、使いすぎを防ぐ上限設定
  4. 4はじめての呼び出し
  5. 5全体像
  6. 6データを集める
  7. 7Claude に文章を書かせる
  8. 8記事ファイルにしてサイトに載せる
  9. 9毎週自動で動かす
  10. 10公開前のチェック
  11. 11メール配信とつなぐ
  12. 12料金と、失敗したときの備え
  13. 13実例:週次レポートの裏側