Claude Code と Git・GitHub で変更を守る|コミット・プルリクエスト・並行作業

コース3 設定編 8 / 8・読む時間 約9分・最終確認日

このレッスンの要点

  • Git は、ファイルの変更を「記録(コミット)」として残す道具。いつでも前の状態を見たり、戻したりできます
  • Claude Code には「変えたファイルを見せて」「説明つきでコミットして」と、会話で Git を頼めます
  • 巻き戻し(Esc 2回)は Git の代わりになりません。大事な作業はコミットで残し、GitHub に上げておきます

Git とは

は、ファイルの変更を記録として残しておく道具です。記録を残すことをといいます。コミットしておけば、いつでも前の状態を見たり、戻したりできます。

Claude Code には、その場で少し戻す「巻き戻し」(何も打っていないときに Esc を2回。/rewind でも開けます)もあります。でも公式は、巻き戻しは Git の代わりにはならないと書いています。

巻き戻し(Esc 2回)Git のコミット
向いていることいまの作業で、少し前に戻る長く残す記録・チームでの作業
コマンドだけで変えたり消したりしたファイル戻せないコミットしてあれば戻せる
あとから見返すその会話を再開したときだけ(しばらくすると消える)いつでも、説明つきで
その場の「ちょっと戻す」は巻き戻し、ずっと残す記録はコミット。

会話で Git を頼む

Git のコマンドを覚えなくても、Claude Code に日本語で頼めます。公式の入門ガイドにも、会話で Git を使う例が並んでいます。

Claude Code
変えたファイルを見せて
index.html の見出しの文を1か所変えています。
説明つきでコミットして
「トップページの見出しを短くした」という説明で記録しました。
何を変えたかを確かめてから、説明つきで記録する。この2つで十分です。

公式がすすめる進め方(調べる → 計画する → 作る → 記録する)も、最後はコミットです。まだ Git を使っていないフォルダなら、「このフォルダで Git を使えるようにして」と頼むところから始めます。

GitHub に上げて、プルリクエストを作る

GitHub は、Git の記録をインターネット上に置いておけるサービスです。上げておけば、パソコンがこわれても作業が残ります。公式は、GitHub を使うなら gh(GitHub のコマンド)を入れておくようすすめています。Claude はこれを使って、課題(Issue)やプルリクエスト(変更の提案)を扱えます。

1「変更の内容をまとめて」
2「プルリクエストを作って」
3出す前に、中身と「気をつける点」を自分で読む
公式も、Claude が作ったプルリクエストは出す前に確かめるよう書いています。

GitHub の上で、プルリクエストや課題のコメントに @claude と書いて頼む使い方もあります(Claude Code で /install-github-app を実行して設定します。リポジトリの管理者の権限が必要です)。API キーなどの秘密の値は、リポジトリに入れず、GitHub の Secrets に保存します。

2つの作業を同時に進める(worktree)

新しいページを作りながら、別のところの直しもしたい。そんなときは worktree を使います。同じリポジトリの、もう1つの作業用フォルダを作って、そこで別の を動かすしくみです。作業用フォルダには、自動で新しい(記録の枝分かれ)が作られるので、もとの作業とまざりません。

ターミナル(2つ目)
claude --worktree feature-auth
↑ .claude/worktrees/feature-auth/ に作業用フォルダができる
(ブランチの名前は worktree-feature-auth)
名前を変えれば、いくつでも同時に進められます。

使う前に、リポジトリに少なくとも1つのコミットが必要です。また、初めて使うフォルダでは、先にそのフォルダで一度 claude を起動して、フォルダを信頼するかの確認に答えておきます(答えていないと、エラーで終わります)。.gitignore に .claude/worktrees/ を足しておくと、作業用フォルダが記録の対象に混ざりません。変更のない worktree は、終わるときに自動で片づけられます。

よくある勘違い

「巻き戻しがあるから、Git はいらない」わけではありません

Esc 2回で戻せるから、記録は残さない
巻き戻しは、その場で少し戻すためのもの。コマンドだけで変えたり消したりしたファイルは戻せません
区切りごとにコミットして、記録を残す
公式も、長く残す記録やチームでの作業には Git を使うよう書いています

やってみよう

  1. 練習用のフォルダで claude を起動し、「このフォルダで Git を使えるようにして、いまのファイルを最初の記録としてコミットして」と頼みます
  2. ページの文を1つ変えてもらい、「変えたファイルを見せて」と頼みます
  3. 「説明つきでコミットして」と頼み、できた記録の説明を読みます
  4. 「最近の5つのコミットを見せて」と頼んで、記録が残っていることを確かめます
会話で Git を頼む(公式の例を日本語にしたもの)変えたファイルを見せて 説明つきでコミットして feature/about-page という名前のブランチを作って 最近の5つのコミットを見せて
worktree で別の作業を始める(ターミナルで)claude --worktree feature-auth
.gitignore に足す1行(worktree のフォルダを記録の対象から外す).claude/worktrees/

確認問題

Q1. Claude が一度も編集していないファイルを、Claude に頼んでコマンドで消してもらいました。Esc 2回の巻き戻しで戻せますか?
Q2. claude --worktree を使う前に、リポジトリに必要なことは?
今日の練習

今日の作業の区切りで、「説明つきでコミットして」と1回頼んでみましょう。説明が中身と合っているかも読みます。

この記事の用語

コース3 設定編の目次

  1. 1設定ファイル(settings.json)の基本
  2. 2許可ルールを決めて確認を減らす
  3. 3CLAUDE.md の育て方
  4. 4自分用のコマンド・スキルを作る
  5. 5フックで自動チェック
  6. 6MCP で外部サービスとつなぐ
  7. 7サブエージェントの使い分け
  8. 8Git と GitHub で変更を守る