TestFlight で試してもらう|Apple Developer Program の登録から、ビルドを上げてテスターに配るまで

コース5 iPhoneアプリ編 5 / 6・読む時間 約10分・最終確認日

このレッスンの要点

  • TestFlight で配るには Apple Developer Program への登録が必要です。登録すると App Store Connect が使えるようになります
  • App Store Connect でアプリを作ってから、Xcode でアーカイブして「Distribute App」でビルドを上げます
  • 自分やチームは内部テスター、それ以外の人は外部テスター。外部テスターに配る最初のビルドには Apple の確認があります

Apple Developer Program に登録する

ほかの人の iPhone にアプリを届けるには、 への登録が必要です。個人でも、組織(会社など)でも登録できます。料金と最新の条件は公式の登録のページで確かめてください。

個人で登録組織で登録
必要なもの2ファクタ認証をオンにした Apple Account同じく Apple Account と、組織の確認(D-U-N-S 番号など)。組織は契約を結べる法人であること(屋号は不可)
App Store の販売者名本人の法律上の名前組織の名前
個人で登録すると、本人の名前が App Store に出ます。登録の前に知っておきましょう。

登録が終わると、 が使えるようになります。アプリの情報・試しの配布・審査への提出は、ここでします。

App Store Connect でアプリを作る

ビルドを上げる前に、App Store Connect にアプリの「記録」を作ります。Apps のページで + を押し、New App を選んで、名前やバンドル ID(レッスン2の Organization Identifier から作られたもの)を入れます。

1Business で、最新の契約に同意しておく
2Apps の + → New App
3名前・バンドル ID などを入れて Create
作ったアプリは「Prepare for Submission(提出の準備中)」になります。(イラスト)

最新の契約に同意していないと、アプリを作れません。アプリの名前は、ほかのアプリがすでに使っていると使えないことがあります。

Xcode でアーカイブして、ビルドを上げる

App Store Connect に上げるのは「アーカイブ」と呼ばれる、提出用にまとめたビルドです。Xcode で作ります。レッスン3で個人の Apple Account で署名していたときは、先に Signing & Capabilities の Team が、登録したアカウントのチームになっているかを確かめておきます。

1Product > Archive
2Organizer でアーカイブを選び、Validate App
3Distribute App →「TestFlight & App Store」を選んで Distribute
4処理が終わると、メールで知らせが届く
Validate App は、提出の前の簡単な確認です。問題があれば、ここで教えてくれます。(イラスト)

上げたビルドは、App Store Connect に出るまでに Apple の側で処理されます。アプリが暗号のしくみを使っているかについての質問(アメリカの輸出の決まり)に答えることもあります。くわしくは公式のヘルプを見てください。

Distribute App で選ぶ「TestFlight & App Store」は、ビルドの番号を Xcode が上げてくれる設定です。「TestFlight Internal Only」を選ぶと、チームの中のテスター(内部テスター)にしか配れなくなるので、家族や友だちにも試してもらうなら選びません。

テスターに配る

ビルドが届いたら、App Store Connect の TestFlight のタブでテスターのグループを作り、ビルドを入れます。テスターには2種類あります。

内部テスター外部テスター
だれApp Store Connect のチームの人(自分も)それ以外の人(家族・友だち・お客さん)
招待チームの人から選ぶメールアドレスか、公開リンク
Apple の確認なし最初のビルドは確認を通ってから
外部テスターのグループは、内部テスターのグループを作ってから作れます。人数の上限は公式のヘルプで。

テスターは、無料の アプリを iPhone に入れて、招待から試しのアプリを入れます。外部テスターに配るときは、アプリの説明・試してほしいこと(What to Test)・フィードバックの送り先などのテスト情報を入れておきます。テスターは TestFlight アプリから、またはスクリーンショットを撮ってフィードバックを送れます。届いたら、Claude Code に直してもらい、新しいビルドを上げます。

よくある勘違い

「TestFlight で配れば、そのまま App Store にも出る」わけではありません

TestFlight に上げたら配信も終わり
TestFlight は、招待した人だけが試せる場所です。App Store には並びません
TestFlight で試して直し、最後のビルドを審査に出す
App Store に出すには、説明やプライバシーの情報を入れて、審査に出します(レッスン6)

やってみよう

  1. 公式のページで Apple Developer Program の内容と料金を確かめて、登録します
  2. App Store Connect の Apps で + を押して New App を選び、アプリを作ります(バンドル ID は Xcode のプロジェクトと同じもの)
  3. Xcode の Signing & Capabilities で、Team が登録したアカウントのチームになっているかを確かめます
  4. Xcode で行き先を選び、Product > Archive でアーカイブを作ります
  5. Organizer で Validate App を押して確かめてから、Distribute App で「TestFlight & App Store」を選んで App Store Connect に上げます
  6. 処理が終わった知らせが届いたら、TestFlight のタブで内部テスターのグループを作り、自分を入れて、iPhone の TestFlight アプリから入れます
提出の前に Claude Code に確かめてもらう依頼文TestFlight に上げる前の確認をして。アプリの版の番号とビルドの番号がどこに書いてあるか、前に上げたビルドと同じ番号になっていないかを教えて。見本のデータや試しの文が画面に残っていないかも探して。まだ何も変えないで、一覧にして
テスターに見てほしいこと(What to Test)の例記録を追加・直す・消すができるかを試してください。 アプリを終了して開き直したあと、記録が残っているかも見てください。 気になったところは、TestFlight アプリから、フィードバックとして送ってください。

確認問題

Q1. 外部テスター(チームの外の人)に、はじめてビルドを配るときに起きることは?
Q2. テスターは、試しのアプリをどうやって入れる?
Q3. 個人で Apple Developer Program に登録したとき、App Store の販売者の名前になるのは?
今日の練習

自分のアプリで、テスターに「ここを試してほしい」ことを3つ書いてみましょう。それが TestFlight の What to Test になります。

この記事の用語

コース5 iPhoneアプリ編の目次

  1. 1iPhoneアプリができるまでの全体図
  2. 2Xcode と SwiftUI のはじめ方
  3. 3画面を作る
  4. 4データを保存する
  5. 5TestFlight で試してもらう
  6. 6審査に出して配信する